【実体験】地方在住でも年収は下がらない?「地方フルリモート勤務」のメリット・デメリット

私は現在、人口約3万人規模の地方に住むフルリモートワーカーである。

近年、「地方移住」や「フルリモート勤務」という働き方が注目されている。しかし、実際の生活やキャリアはどうなのか、気になる人も多いのではないだろうか。

結論から言うと、「地方在住でのフルリモートワーク(以下地方フルリモートと表記する)」は「生活の質は大きく向上するが、キャリア面の不安と出社回帰リスクを受け入れる必要がある働き方」である。

本記事では、地方在住・フルリモート勤務・夜勤ありという働き方をしている私自身の実体験をもとに、そのメリットとデメリットをまとめてみた。

私の働き方と生活環境

私の現在の働き方・生活環境は以下のとおりである。

  • 職種:大手IT企業のテクニカルサポートエンジニア
  • 勤務形態:完全フルリモート(定期的な出社なし)
  • 雇用形態:正社員
  • 年収:600〜700万円程度
  • 年間休日:125日以上
  • 居住地:北陸地方の人口約3万人規模の地域
  • 働き方:夜勤を含むシフト勤務
  • 家族構成:未就学児2人を育てる4人家族

地方在住でありながら、都市部と同水準の収入・労働条件で働いている点が特徴である。

地方フルリモート勤務に至った経緯

きっかけは、新型コロナウイルスの流行である。

当時の前職ではリモートワークが推奨され、出社の必要がなくなった。当初は三大都市圏に住んでいたが、子どもの誕生を機に、配偶者の地元である現在の地域へ移住することを決めた。

「仕事は都市、生活は地方」というスタイルを選択した形である。

地方フルリモートのメリット3選【生活・年収の変化】

メリット1:固定費が安い

最も大きな変化は生活コストである。

家賃は首都圏と比較すると半分以下。さらに、商業施設の駐車場は基本的に無料であり、車社会ではあるものの、日常生活における余計な支出は少ない。

結果として、可処分所得は大幅に増加した。

メリット2:生活の質が上がる

通勤がないことによるメリットは想像以上に大きい。

  • 通勤時間ゼロによる通勤ストレスの解消
  • 家族と過ごす時間の増加

また、地域の人との距離が近く、新鮮な野菜や魚などをいただく機会もある。

子どもの保育園についても待機児童はおらず、スムーズに入園できた。

都市部では難しい「余裕のある生活」を送ることができている実感している。

メリット3:仕事の選択肢が広がる

地元の求人を見ると、

  • 年収400万円未満
  • 年間休日105日程度

といった、「どうやって家族を養っていったら良いのか」と思う条件が珍しくない。

一方、フルリモートであれば勤務地に縛られないため、

  • 年収は全国水準
  • 年間休日125日以上

といった環境を選ぶことが可能である。
都市では当たり前の条件を、地方に住みながら享受できる。

地方フルリモートのデメリット3選【後悔しないために】

デメリット1:出社回帰のリスク

2024年頃から、大手IT企業を中心に出社回帰の流れが強まっている。

フルリモートが永続する保証はなく、突然「出社可能な地域への転居」を求められる可能性もある。

そのため、住宅購入などの長期的なライフプランには慎重にならざるを得ない。

デメリット2:キャリアの不安

フルリモート可能な職種には限りがあるさらに、求人自体も徐々に減少傾向にあると感じる。

将来のキャリアを考えると、

「フルリモートにこだわるのか」

「キャリアを優先するのか」

という選択を迫られる可能性がある。

デメリット3:慢性的な運動不足に陥りやすい

地方では、日常生活の移動手段がほぼ車中心となる。ちょっとした買い物や外出でも歩く機会が少なく、さらにフルリモート勤務では通勤による移動もない。

そのため、意識的に運動する習慣を作らない限り、慢性的な運動不足に陥りやすい環境である。

私自身も、散歩や軽い筋トレなど、意識的に体を動かす時間を確保するようにしている。

在宅夜勤ってどうなの?

現職では、業務の特性上、夜勤がある。

ただし、すべて自宅で完結する「在宅夜勤」である。過去には出社型の夜勤も経験しているため、両者を比較したメリット・デメリットを紹介する。

在宅夜勤のメリット2選

メリット1:通勤が無い

在宅夜勤における最大のメリットと感じている。

特に夜勤明けは疲労が大きいが、退勤後すぐに、30秒程度で横になれる。通勤時間がないだけで、体力的な負担は大きく軽減される。

メリット2:自分の布団で仮眠できる

出社夜勤のときは、デスクに伏せる、椅子を並べるといった環境で仮眠を取っていた。

在宅夜勤では、自分の布団で休むことができるため、回復の質がまったく違う。

ただし、時間厳守で起床する必要があるため、アラーム管理は必須である。

在宅夜勤のデメリット2選

デメリット1:同居する家族への配慮が必要

深夜帯のビデオ会議、キーボードの音、生活音など、家族の睡眠に影響を与えないよう配慮が必要である。

特に小さな子どもがいる家庭では、寝ている子どもを起こすことが無いよう、作業環境の工夫が欠かせない。

デメリット2:生活リズムと健康への影響

仕事と生活の空間が同じであるため、オン・オフの切り替えが難しいと感じることがある。

また、夜勤明けと休日(土日祝日)が重なった場合、日中に十分な睡眠を確保するのが難しいこともある。

特に子どもが在宅している日は、睡眠の質が下がりやすい。

まとめ

今回は、地方在住・フルリモート・夜勤ありという働き方について、実体験をもとにメリットとデメリットを紹介した。

地方フルリモートは、地方移住を考えているIT職・専門職の人にとって、有力な選択肢の一つである。ただし、キャリアや働き方の変化に備えたスキル維持と情報収集は欠かせない。

  • 出社回帰のリスク
  • キャリアの不安
  • 高い自己管理能力の要求

といった現実的な課題も存在する。

それでも、これらのデメリットを受け入れたうえで利点を最大限に活用すれば、生活の質を高める強力な選択肢になる。

今後も、自分なりにリスクと向き合いながら、「地方×フルリモート」という働き方を最大限活かし、楽しい人生を送っていきたい。

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